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力久 昌幸 氏(同志社大学教授) 講演会

イギリスの選択:EU国民投票後の英国と欧州を考える

【EUIJ関西・稲盛寄附講座】特別講演会


 2016年8月8日、EUインスティチュート関西主催の講演会、「イギリスの選択〜EU国民投票後の英国と欧州を考える〜」が開催されました。6月23日に実施された国民投票においてイギリスがEUからの離脱を選択し、その後大きな波紋を呼んでいます。そうした中、本講演会ではイギリス現代政治がご専門の同志社大学の力久昌幸教授にお越しいただき、今回の国民投票の解説と今後の展望についてお話をいただきました。

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 講演会では、今回の国民投票においてどういった層がEU離脱を支持したのか、なぜ離脱派のキャンペーンが成功したのかについて、図やグラフを用いながら分かりやすく解説がなされました。それらを通して力久教授は、多数のエリート層がEU残留を求める中で、離脱派がうまく「エリートvs庶民」の構図を作りあげるキャンペーンを行い、支持を伸ばせていったことが今回の投票結果へとつながった、と指摘されました。また講演会の後半では、EU離脱に向けてのプロセスや、今後のEU経済・世界経済の展望、イギリス国内におけるスコットランドや北アイルランド情勢への影響などについてお話しいただきました。

 講演会の最後には質疑応答の時間が設けられましたが、参加者からは時間の枠に収まりきらないほどの質問が飛び、講演会は大いに盛り上がりを見せました。

(OSIPP博士前期課程 田中 聡)

  講演会詳細については ⇒こちら