教員

教員紹介 : 下松真之 講師

 9月1日付でOSIPP講師に着任した下松真之さんにインタビューを行いました。

 なお、本記事では、学問の世界に上下関係を意識させる文化を入れてはいけないと常々考えていらっしゃる下松さん自身のご希望をふまえ、敬称を「さん」で統一します。

 下松さんは、東京大学で経済学修士号、ロンドン経済大学(LSE)で経済学博士号を取得後、ストックホルム大学、ストックホルム経済大学で教鞭をとられ、その後、OSIPPの専任講師として着任されました。学生時代から途上国の経済発展に関心があり、現在は、経済発展の政治的要因を経済学の分析手法で明らかにすることを研究テーマにされています。

 下松さんは学生時代から研究者を目指していたわけではなく、当初は実務家を目指していました。ですが、ロンドンへの留学中、実務をするよりも、人の考えないことをしたいと思うようになり、研究者の道へと進みました。

 数ある大学院の中からOSIPPを就職先として選んだ理由として、「政治と経済の交わる分野を自由に研究できるところは少なく、また、授業として開講できる大学院も少ないです。しかし、OSIPPはそういった研究を自由に行うことができ、その上、同じような興味関心を持った人たちがいるからです」と述べられました。

 こうした思いからOSIPPを選んだ下松さんは、「知識を覚えるのではなく、正解のない問題や課題に直面した時に自分なりの答えを見つけるための研究の仕方や方法論を、学べるような授業やゼミをしていきたい」とOSIPPでの抱負を述べられました。

 下松さんはOSIPP生にお勧めの本として下記の二冊を挙げ、「この二冊を両方読めば、発展途上国の経済発展及び貧困削減のためには何が必要かに関して、今の開発経済学で主流となっている二つの対立した考え方を比較することができる。その上で、自分はどう考えるのか。それが、実務で働くにしろ研究者になるにしろ、国際協力を見るレンズとして役立つと思います。二冊とも出来れば英語で読んでみてください。」と述べられました。

Daron Acemoglu and James A. Robinson. 2012. Why Nations Fail: The Origins of Power, Prosperity and Poverty. London: Profile Books. whynationsfail.com

Abhijit Banerjee and Esther Duflo. 2011. Poor Economics: A Radical Rethinking of the Way to Fight Global Poverty. New York: Public Affairs. pooreconomics.com

 

(OSIPP博士前期課程 堀田奈穂)

  OSIPP教員紹介:下松真之

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