Eventsセミナー・シンポジウム

松浦晃一郎氏(ユネスコ前事務局長) オープン教室

「現在のユネスコを取り巻く政治的な現状について」
松浦晃一郎氏 オープン教室

 2016年12月14日、国連教育科学部文化機関(ユネスコ)前事務局長の松浦晃一郎氏を講師にお招きし、『現在のユネスコを取り巻く政治的な現状について』と題した、オープン教室を開催しました。

 

ON 4

 本講義では、主にユネスコの歴史を振り返り、ユネスコが経験した二つの危機について語られました。即ち、1984年のアメリカの脱退(2003年に復帰)と、2011年にパレスチナ加盟に反対したアメリカによる分担金の支払い停止です。分担金の最大拠出国であるアメリカが支払いを停止したことは、ユネスコ事務局を財政面で締め付け、様々なコスト削減をせざるを得えなくなったとのことでした。また、南京大虐殺の事実認定をめぐり、米国に次いで第2位の分担率である日本が分担金支払いの停止を検討したことについて、「分担金の支払いが条約上の義務であり、しっかり払って」と語られました。

  (OSIPP博士前期課程 LIU PAN)

    セミナー詳細は ⇒こちら