著書・論文

12月の研究業績

OSIPP基幹講座教員の先月の研究業績をご紹介します。

・室岡健志先生

・木戸衛一先生

 

 

 

室岡健志
行動経済学 人の心理を組み入れた理論 連載第8回
不確実性下の選択(3)参照点依存の理論的発展
『経済セミナー』No.717、2020年12・1月号(11月発行)

概要:連載第8回目の今回は、Kahneman and Tversky (1979, Econometrica)にて提唱されたプロスペクト理論を簡潔に復習した上で、参照点の設定および損失回避を用いた経済分析の理論的な発展を紹介する。参照点がどのように設定されるかについて主要なものを議論した上で、とくに合理的期待に基づく参照点依存の理論およびその応用例を詳しく紹介する。

 

木戸衛一
「コロナ危機に見る日独の落差」『まなぶ』769号 

コロナ対策における日独の決定的な違いとして、ドイツでは、開かれた民主主義のもとで政治の透明性を確保し、説明責任を果たそうとする姿勢が貫かれていることを示したうえで、日本の「無責任の体系」は、戦争責任をあいまいな形で済ませた問題と密接に関係することを解説した。