在学生

【院生投稿】プラティッポーンクン ルアンリン (ナムソム)さん

プラティッポーンクン ルアンリン (ナムソム)さん
Ruengrin Pratippornkul (Namsom)
เรืองริน ประทิพพรกุล (น้ำส้ม)


photo:Visiting Yasukuni Shrine- Tokyo (2019)

(日本語は後述)

 

Sentences(Thai) in pdf

 

 

OSIPPへの進学理由

Fieldwork in Pattani-Thailand (2019)

現在、日本に住んで9年目になります。最初の来日は、高校時代(2011年)の北海道での長期交換留学です。AFS財団の留学プログラムにおける、full-funded scholarship枠だったので、無償で日本に留学できました。タイと違って、日本には言論の自由があり、先生と異なる意見を述べても、きちんと生徒の意見に耳を傾けてくれるというところに感銘を受け、また日本で勉強したいと感じました。
その後、一旦タイに帰国して半年後に再来日し、大阪にある日本語学校で日本語を勉強したのちに、関西学院大学に入学しました。商学部で学ぶうちに、国際関係や国際政治に興味を持つようになりました。その後、大学院でマイノリティの中の弱者のことを研究したいと思い、2018年4月にOSIPP博士前期課程に進学しました。OSIPPを選んだ理由としては、1)OSIPPの先生の研究分野と自分の研究分野が近い、2)政治学、社会学、経済学が学べるので、一つの問題の解決策を様々な視野から考えることができる、3)OSIPPは授業の多くが英語で行われ、研究活動も英語で進めていく為、語学のスキルアップができる一方、将来日本で就職するときに欠かせない日本語力も維持できる、ということです。
現在は博士後期課程の一年次で、タイ深南部における児童婚(未成年の結婚)について研究しています。将来は研究者になりたいと考えています。

 

OSIPPでの生活

Graduation – Master Degree (2020)

博士前期課程の二年間は東急財団、現在は文部科学省の奨学金を受けており、来年度からは佐藤陽国際奨学財団の奨学金を受ける予定です。奨学金に関する情報は、全て自分でインターネットで調べました。書類の書き方などは、友達や先生、そして教務係の方々と相談して書きました。学部の時は様々なアルバイトをしなければならずとても大変でしたが、大学院では奨学金があったからこそ、アルバイトをしなくても生活ができ、研究だけに集中できるようになりました。
OSIPPには世界中から、様々なキャリアのバックグラウンドを持つ人が集まっています。学生それぞれの研究テーマには興味深いオリジナリティがあり、セミナー式の授業やリフレッシュルームでの日常会話でさえも、非常に活発な議論がなされています。一つのトピックに対していろんな視点から熱く語り合えるので、自分の研究に対する刺激がもらえて、周りのおかげで前向きになれます。勉強するには最適な環境だと感じています。
そして、OSIPPには豊富な経験を持った教員が在籍しており、指導教員は学生に対してとても熱心に接してくれます。学業や研究に対して積極的になってさえいれば、先生はいつでも相談に乗って下さるのです。例えば、オフィスアワーを設定している先生がいたり、事前にメールで予約しておくと個人的に一対一で面談をしてくれる先生もいます。先生は一方的に話すというより、学生の研究に対する関心・悩みを聞いてアドバイスしてくださることがほとんどです。
また、国際機関の研究員や様々な国からのゲストスピーカーが講演等に来て下さり、平和構築、武力紛争、女性の権利、マイノリティの権利、メディアなどのテーマについて講義したのち、学生たちと意見交換しています。
教務係などのスタッフはとても丁寧に対応してくれます。日本の制度や、書類の手続きが分からない時によく伺います。
大阪での生活もとても楽しいです。都会でありながら自然もいっぱいで、人もとにかく暖かいです。道に迷っても、目的地まで案内してもらえることは珍しくないのです。
買い物に行きやすく、電車の本数が多くて、街の利便性も高い、住みやすいところです。