著書・論文

4月の研究業績

OSIPP基幹講座教員の先月の研究業績をご紹介します。

・菊田恭輔先生

・松本充郎先生

・木戸衛一先生

 

 

菊田恭輔 福元健太郎と共著
「投票所閉鎖時刻繰り上げと投票率・各党得票率の関係 」『選挙研究』(2020年7月アクセプト)

概要:投票所の閉鎖時刻は原則として午後8時だが、午後4時までなら繰り上げることができる。本稿は、2009年から2013年までの衆参の選挙について、市区町村単位のデータを作成し、差の差分析により、繰り上げが投票率だけでなく自民党や諸派の絶対得票率とも逆相関することを示す。さらに、前回選挙期日の降水量を操作変数として利用することにより、前回選挙の棄権率が今回選挙の繰り上げを抑制する因果的効果があることを実証する。

 

松本充郎
『日米の流域管理法制における持続可能性への挑戦 日米水法の比較法的研究』ナカニシヤ出版(2021年4月)

概要:日米の流域管理法制-日本については治水・利水・環境および地表水・地下水の統合、米国については利水・環境および地表水・地下水の統合に係る法制度的挑戦-を比較したものになっている。(本文より)

 

木戸衛一
「インターネットとヘイトスピーチーコロナ禍後の世界」『インターネットとヘイトスピーチー法と言語の視点から』中川慎二・河村克俊・金尚均(編著)明石書店(2021年)

概要:中川慎二氏・辛淑玉氏とともに、ドイツ語圏および日本におけるコロナ危機の状況、特にその中での差別問題の共通点・相違点について考察し、フライデイズ・フォー・フューチャーやブラック・ライヴズ・マターなどグローバルな運動が提起するパンデミック後の世界のありようを展望した。