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教員紹介:室岡 健志 専任講師

 今年4月1日付でOSIPP専任講師に着任した室岡健志講師にインタビューを行いました。

 室岡先生は、筑波大学で社会学類の経済学主専攻を卒業してから、東京大学で経済学修士号、カリフォルニア・バークレー大学で経済学博士号を取得後、ドイツのミュンヘン大学で助教授として三年間教鞭をとられた後、今年の4月にOSIPPの専任講師として着任されました。とくにミクロ経済学・行動経済学を主に専門とされています。

 まず学生時代や留学時代の経験についておたずねしました。 学部生時代の所属学部は多様な学問分野から編成される学際的な学部であり、多様な履修科目を選択できることや異なる専門分野の人たちと一緒に学ぶことを経験し、フレキシブルな単位履修や学習環境に恵まれたとのことでした。また、学部生の早い段階から経済学の初級、中級、高級の知識を勉強し、さらには学部二年生のとき大学院の授業にも出席できて、学部生時代の早い時期からから研究者を志すようになったとのことです。東京大学大学院経済学研究科の修士課程を経て、行動経済学研究の最先端であったカリフォルニア大学バークレー校の経済学のPhDプログラムを留学先として選択し、この分野の最先端の場で研究できたとのことです。その後現在に至るまで、経済学に心理的な要素を組み入れた「行動経済学」の研究を取り扱っていらっしゃるとのことです。

 次に、OSIPPの魅力についてお尋ねしました。室岡先生は、「政策」という考え方を基礎に多面的に考えられることがOSIPPのもっとも魅力的なところであるとのことでした。たとえば、経済学の理論や実証から導き出された政策を実行するためには法律や政治も関わってきます。もちろん、学問分野の基礎的な部分の理解は重要ですが、最終的には法学、政治学、経済学の学問を最終的にどのように使って政策に影響し、社会に還元するのかを考えるのが重要であるとのことでした。そこで、公共政策に関心を持つOSIPP生に対して、経済学、法学及び政治学分野の基礎知識を理解した上で、自分が興味を持つ分野でより深く研究することが有益であるとアドバイスしました。

 OSIPP生に対するメッセージについてうかがったところ、室岡先生は「学ぶことはもちろん重要ですが、ぜひ学生生活を楽しんでください!」とおっしゃいました。これから就活や卒論など大変なことばかりで、学生たちに、OSIPP生の多様性を無駄しないで、積極的に周りの人と広く交流して、勉強や研究の中で院生生活の中で楽しさを見つけて欲しいとのことです。

 最後に、室岡先生はお勧めの本として下記の二冊を挙げました。

1)George A. Akerlof & Robert J. Shiller. 2015. Phishing for Phools: The Economics of Manipulation and Deception. Princeton University Press.

ノーベル経済学賞を受賞した経済学者が最近出した一般読者向けの本です。企業は消費者の知らないことを利用し、消費者を騙す「Phishing」がある時に、消費者はどのようにすべきか、政策についてどう考えるべきかなどを検討しています。

2)八田 達夫『ミクロ経済学 Expressway』東洋経済新報社、2013年

経済学初心者向けの入門レベルの本です。ミクロ経済学の基礎知識だけではなく、最終章ではミクロ経済学の視点から見て、政治家や官僚の役割は何であるかを議論しています。従って、経済学專門だけではなく、法学、政治学專門の人たちにもお薦めです。

 

   OSIPP教員紹介:室岡健志

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(OSIPP 博士前期課程 XIE JINTING)