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秋元千明氏講演会、星野俊也教授・秋元千明氏による対談

秋元千明氏講演会、星野俊也教授・秋元千明氏による対談


2018年8月24日金曜日、豊中キャンパスOSIPP棟の講義シアターにおいて秋元千明氏(OSIPP招へい教授、英国王立防衛安全保障研究所アジア本部所長)による講演会と星野俊也教授(国際連合日本政府代表部大使)・秋元千明氏による対談が行われました。中内政貴准教授の人間の安全保障論の講義の一環として今回の事柄は行われ、20人を越える受講生が参加し、熱心な質疑応答もなされました。

秋元千明氏による講演は、「混乱する世界と日本の針路‐地政学で読み解く世界‐」という題目でなされ、日本の戦後国際政治研究の盲点として歴史学的・地政学的アプローチの不足についての話がなされました。歴史をフィードバックしなければ、現在の国際政治を見誤るという指摘がなされ、また、日本地図を下から見るという手法によって、地政学的な日本の立場や沖縄の重要性が分かりやすく説明されました。中国の伝統的「以夷制夷」や「一帯一路」構想、ロシアのハートランド・リムランドの考え方、アメリカの米国太平洋西進政策等から現在の日本の戦略まで幅広い分野での講演がなされました。

星野俊也教授・秋元千明氏による対談においては、現在国連大使の日本代表を務めている星野俊也教授が学界から国連外交に身を転じての所感を始めに述べ、その後秋元氏との対談が行われました。星野教授は、人間の安全保障を言葉だけでなく実体にすることが学界から大使となった自分の果たすべき役割であると述べ、その活動を紹介されました。また、国家・人間・グローバルな安全保障の重要性を指摘した国連事務総長であるアントニオ・グテーレス氏の言葉にも言及しました。

その後、対談において秋元氏の鋭い指摘の数々と星野教授の国連大使としての受け答えが時間いっぱいまでなされ、人間の安全保障論の講義の締めくくりとしてふさわしい充実した時間が過ごされました。

(OSIPP博士前期課程 佐藤由基)