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第79回OSIPP政策フォーラム「国連職員になる方法説明会」を開催

2019年11月27日(水)18:00~19:30、毎年恒例の「国連職員になる方法説明会」を開催しました。今年度は、大阪大学(経済学部・経済学研究科)出身で、ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)の難関を突破して国連で活躍されている小川弘昭氏に自身の体験を語っていただきました。

小川氏は、将来的に国連や国際社会で働く夢を描く参加者に対して、現在と将来の自分のあるべき姿を描いたうえで、戦略的に専門的なキャリアを積み重ねていく重要性を訴えました。小川氏の表現した「経験に裏付けられた強い履歴」を作り、いざ「波」が来た時にそれに乗れるように常に準備をしておくことの必要性はOSIPPの考え方にも合致する点です。

国連での職務内容については、さまざまに日本の職場とは異なる点があるものの、自己研鑽を奨励する文化があり、多くの職員が自身の能力を高めるために休暇や日々の余暇を活用している点や、女性が活躍しやすい環境であることも紹介されました。

また、外務省国際機関人事センターからお越しいただいた寺田佳世氏から、YPPのほかに、より間口の広いジュニア・プロフェッショナル・オフィサー(JPO)制度などの説明が行われました。寺田氏も専門性やリーダーシップ、コミュニケーション能力など国際社会で活躍するために必要な能力やスキルについて強調されました。参加者は熱心に聞き入り、講演後には、国連勤務の実態や職を得るためのプロセスなどについて多くの質問が行われました。なお、外務省国際機関人事センターの発行している冊子『国際機関で働こう!』は外務省のHPで利用できるほか、OSIPPにも配置しています。

(OSIPP准教授 中内政貴)