2014.12.12
12月2日から4日にかけて、修士・博士論文の「平成26年度 口頭報告審査会および博士論文の進捗状況報告会」が開催され、修士号申請者41名、博士号申請者7名、博士論文進捗状況報告者25名が日々の研究成果を報告しました。
今年度の修士号申請者の一人、小松美穂さんは『教育費を考慮した世代間不均衡のシミュレーション分析』と題した論文で、高齢化が進む日本において教育費を含めた生涯負担額の変化によって、いかに世代間格差が生じているのかを定量的に明らかにすることを目指しました。審査後、小松さんは「審査員の先生からの親身なご助言を頂き、あと1ヶ月で修士論文を完成させるモチベーションが高まりました」と語りました。
博士号申請者の伊角彩さんは、‘‘Empirical Studies on Family Relations and Subjective Well-being’’と題した論文で、日本人の幸福度と家族や友達といった社会的絆がいかなる関係にあるかに注目し、これまでの研究成果から子供の存在が個人の幸福度にプラスの影響を与えていることを指摘しました。審査後、副査を務める大槻恒裕教授は「非常に一貫性のある論文で、博士論文に相応しいテーマである」と評価した上で、論文の完成度をさらに高めるためのコメントを述べました。
(OSIPP博士前期課程 木村望美)