研究紹介教員

ネットワークセンター紹介【阿部修也 助教】

ネットワークセンター(NWC)紹介【阿部修也 助教】


OSIPPネットワークセンターの阿部修也助教にインタビューを行いました。阿部先生は大阪大学大学院情報科学研究科にて情報ネットワーク学を専攻し、2021年3月に博士後期課程を修了され、4月1日付けで国際公共政策研究科のネットワークセンターの助教に着任されました。

 

今回はネットワークセンターに関してと、阿部先生ご自身のキャリア・研究についてインタビューを行いました。

 

ネットワークセンターとはどんなところでしょうか

ネットワークセンターには40台以上のコンピュータやスキャナ等の機器があり、OSIPPの学生の方であれば誰でも使用することができます。また、印刷機や無線LANのアクセスポイントも備えており、授業準備や研究のための調査などに利用可能です。 メディア授業が増えている現在、プリンタやコンピュータを使用する機会は増加していると思いますので、コロナ対策はしっかり行ったうえで、必要に応じてネットワークセンターをぜひ活用して下さい。
また、ネットワークセンターでの機器に関する事だけではなく、パソコンやネットワーク接続に関連して困ったことがあればネットワークセンターもしくは私の居室(OSIPP棟:204号室)まで相談に来ていただければと思います。

 

ネットワークセンターにおいて、阿部先生はどんなお仕事をされていますか

今は誰でも何処ででもインターネットの使用が可能ですが、扱う情報やツールによっては必要になる大学のコンピュータシステムや、学生さんが使用するその他の機器の維持・管理を担当しています。 具体的には、学生の皆さんにキャンパス内でインターネット接続できる環境を提供するため、OSIPPのネットワーク整備やアカウント管理、コンピュータの保守などを行っています。
そこから派生し、ネットワークやコンピュータに関連する様々な問題を解決するため智佳子の相談役のようなこともしています。現在のセンター長はOSIPP准教授の石瀬寛和先生で、普段は事務補佐員の石井智佳子さんが常駐してくれています。

 

阿部先生の研究内容についてお聞かせください

もともとスマートフォンや携帯電話に関するネットワークが専門だったのですが、現在はこれらのモバイルネットワーク自体が進歩しており、自動車や様々なセンサなどが接続する多様かつ大規模なネットワークになりつつあります。このような広域ネットワークの負荷を軽減し、資源を効率よく使用するための方法を研究しています。
この分野は、最先端、かつ緊急で必要性も高いので、世界中で活発に研究が進んでいるところにやりがいを感じています。

 

ネットワークセンターのコンピュータには高価な統計ソフトが備えられており、それらはOSIPPでの研究生活に必要不可欠で、私も論文執筆のために利用したことがあります。ネットワークセンターにOSIPPの他の先生方とは異なる専門の先生がいらっしゃることは学部生の頃から気になっていたので、今回お仕事内容や専門についてお話を伺えることができ、大変嬉しく思いました。

(OSIPP博士前期課程 岡春陽)

*****

助教:阿部修也(あべ しゅうや)

学位:博士(情報科学)(大阪大学)

専門分野:Cellular-IoT、5G、モバイルネットワーク

研究テーマ:高機能エッジクラウド情報処理基盤内ネットワーク構成・制御技術の方式検討と評価

代表的な業績:

  1. Shuya Abe, Go Hasegawa, and Masayuki Murata, “Effects of C/U Plane Separation and Bearer Aggregation in Mobile Core Network”, IEEE Transactions on Network and Service Management, vol. 15, no. 2, pp. 611-624, 2018.
  2. Shuya Abe, Go Hasegawa, and Masayuki Murata, “Performance Analysis of Periodic Cellular-IoT Communication with Immediate Release of Radio Resources,” in Proceedings of 2020 IEEE International Workshop Technical Committee on Communications Quality and Reliability (CQR), Stevenson, WA, USA, pp. 1-6, June 2020.