松本 俊彦 氏(防衛省・近畿中部防衛局長)講演会
2015.7.17
第71回OSIPP政策フォーラム
「日本の基地問題」
2015年6月24日、OSIPP棟にて、防衛省近畿中部防衛局長の松本俊彦氏をお招きし、「日本の基地問題」と題して第71回OSIPP政策フォーラムを開催しました。松本氏は、沖縄防衛局次長等のポストで長年在沖米軍基地の用地確保や返還交渉に携わってこられた経験から、沖縄における米軍基地問題を中心に語られました。
まず、松本氏は、沖縄がいかに地政学的に重要かを指摘した上で、「沖縄の皆さんに米軍基地を負担して頂いていることに誠意を示す意味でも、補償は必要である。しかしそれだけでは、沖縄の基地問題は解決しない」と指摘されました。松本氏は、「沖縄の歴史・文化は本土とは大きく異なっており、その延長線上に基地問題が存在していると思う。つまり、いわゆる基地問題を、沖縄の人々と本土の人々とは異なる受け取り方をしている」と述べ、お互いの歴史と文化について理解を深めることの必要性を訴えられました。
本フォーラムには、学外からも含め、日本の基地問題に強い関心を持つ教員や学生が多数出席し、講演後には活発な質疑応答が行われました。
(OSIPP博士前期課程 中田 淳)
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