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教員紹介:石瀬寛和 講師

 昨年9月1日付で、石瀬寛和氏がOSIPP講師に着任しました。石瀬氏は、ボストン大学において経済学博士を取得後、日本銀行においてエコノミストとして勤務し、その後、アイオワ大学で客員助教、大阪大学社会経済研究所の講師を経て、今回の着任となりました。

 石瀬氏の専門はマクロ経済学や国際経済学であり、特にモデルを用いた分析を行う際に設定した仮定に起因する問題に関して理論的、実証的に研究しています。

 石瀬氏は、学部では社会福祉学を、大学院以後は経済学を専攻するようになった自らの経歴に触れながら、大きな問題意識(例えば、貧困問題や国際紛争を解決したい、といった具体的な対象)を意識しつつも、具体的な分析手法をきちんと身につけることの重要性を強調し、その上で「複雑な現実を抽象化した理論というツールは(物事を考察するうえで)強力である一方で、抽象化の過程で抜け落ちたものを常に意識し、自らが用いるツールの性質や用途についてよく理解する必要がある」と述べ、様々な分析アプローチを活用しながらも、物事を多角的に議論することの重要性をOSIPP在学生には意識して欲しいとアドバイスを送りました。

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 OSIPPへの入学を希望する学生に向けては、自身のアメリカでの研究生活を振り返りながら「今現在受けている授業を大事にしてください。そして特に英語は、仕事をするにしろ研究をするにしろ重要ですのでしっかり学部の間に勉強して欲しい」というアドバイスを送りました。

(OSIPP博士前期課程 中田淳)

OSIPP教員紹介:石瀬寛和

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