在学生

【院生投稿】 田中翔さん (OSIPP博士前期課程)

 私は現在、国際公共政策研究科(以下、OSIPP)でザンビアにおける難民定着についての研究を行っております。私自身は大学時代には工学部所属(rasタンパク質の研究)、その後4年間ほど東京・上海でIT企業勤務であり、国際公共政策に直接関わるキャリアではありませんでした。OSIPPを希望した理由は、自分の進路変更、もう一度勉強したいとの思いの2点です。英語力も低く、OSIPPに関する前提知識もない中でしたが、約半年間、英語と難民関連の勉強に集中し、合格に至りました。

 博士前期課程の1年目は、授業8割強、修士論文2割弱の時間の割き方でした。1年目で必要単位を取得し、2年目は修士論文に集中します。授業では、法・経済・政治で特色がありますが、私は政治関連の授業が主でした。プレゼンやディスカッション、レポート等が多く、必然的に自主学習が必要になりますし、自分の意見を発言する機会が多いため、授業に追われる中で国際政治に関する知識や自分の意見を構築していったタイプだと思います。

 特に前期は週4~5日のアルバイトとの両立に苦しみましたが、一定程度充実した奨学金制度に助けられました。アルバイトとの関係で断念したものの、インターンシップや交換留学の機会は多いと感じます。また、様々な研究分野の教授が相談を受け入れてくれるため、自分の研究内容についても考察を深めやすく、自発的に動いた分だけチャンスをもらえる場所だと思います。

 様々な大学に国際公共政策に関する研究科が存在するため、志望先に悩む場合もあるかと思いますが、法・経済・政治を中心とした分野横断的な情報網の豊富さ、充実した授業内容と教授陣、奨学金やインターンシップ及び留学等を始めとする制度的支援の充実度の観点からも、OSIPPに入れてよかったな、と感じています。