講演 松浦晃一郎氏(第8代ユネスコ事務局長)”The role of UNESCO in today’s world and its future”
2019.3.15
講演 松浦晃一郎氏
”The role of UNESCO in today’s world and its future”
2019年1月23日、大阪大学豊中キャンパスOSIPP棟6階会議室にて、国連教育科学部文化機関(ユネスコ)前事務局長の松浦晃一郎氏を講師としてお迎えし、”The role of UNESCO in today’s world and its future” が開催されました。
松浦氏は第二次世界大戦以後の国際秩序の形成や国連、ユネスコの成り立ちについて説明された後、ユネスコの高句麗古墳群の世界遺産登録などの事例を通して、文化を通しての世界平和実現について語られました。
また、近年の国際社会の潮流であるポピュリズムや超国家主義の増大を、アメリカ第一主義や欧州での極右政党の台頭などを例に説明されました。さらに、新しい国際秩序の構築に取り組む中国の内実や今後の動向が不透明であることは将来の国際社会にネガティブな影響を与える可能性があると述べられました。その他にも、国際機関よりも地域機構が重要になってくることや、AIのような科学技術が与える影響等についても言及されました。
(OSIPP博士後期課程 田中翔)