持続可能な共生社会を目指す 「アフリカの『いのち』に寄り添い、学び、共に生きること」開催
2019.10.23
国際協力機構 (JICA)、大阪大学社会ソリューションイニシアティブ(SSI)、大阪大学大学院国際公共政策研究科 (OSIPP) 共催のシンポジウム「アフリカの『いのち』に寄り添い、学び、共に生きること」が2019年10月11日にOSIPP棟講義シアターで行われた。
冒頭、SSI長・経済学研究科の堂目卓生教授が2018〜2019年度SSIのサロンやプロジェクトの成果を振り返った。大阪大学の人文社会科学系研究者を中心に、理工系、医歯薬系の研究者も参画するSSIは、「命を大切にし、一人一人が輝く社会」を理念とし、持続可能な共生社会を目指し、2050年に向けて持続可能な社会の構築に貢献するため、アフリカが抱える課題の解決、現状および未来社会発展の重要性を呼びかけた。
その後、国際平和貢献担当・日本政府代表・アフリカ開発会議担当大使岡村善文氏により、「私たち自身が、アフリカに寄り添い、学び、共に生きる」と題する基調講演が行われた。SSI企画調整室長・工学研究科の木多道宏教授は都市空間開発の目線で、ガーナ首都アクラを大阪と比較しながら、将来に向けて持続可能なアフリカ都市の開発について述べた。また、OSIPP のHAWKINS Virgil准教授が「アフリカとの貿易:よりフェアな関係へ」について、飢餓・貧困に苛まれていると言われるアフリカの世界に対する貢献を紹介しつつ、不法資金流出、気候変動による被害など、アフリカの貧困問題を考える上で重要な課題を分析した。
シンポジウムの最後には副SSI長・人間科学研究科の栗本英世教授とのパネル・ディスカッションの時間を設け、アフリカ経済の潜在力と将来性、人間安全保障の側面から、来場者との間で活発な意見交換がなされた。
(OSIPP博士前期課程 聶涵睦)