【院生投稿】内田広至さん(博士前期課程)
2020.2.27
インターンシップ・リポート
私は学部時代に経済学部に所属しており、「マイクロファイナンス」と「技術協力を通じた工業化」について学び関心を抱いていました。そこでOSIPPの修士論文では途上国での金融アクセスについて研究を進め、課外活動では技術協力に関するインターンシップに参加しました。
――インターンシップについて
修士2年の夏休みを利用して東京で参加したインターンシップについて報告します。
OSIPP入学前より日本からの技術協力に関心があり、UNIDO東京事務所のインターンシップに応募し受け入れて頂くことができました。
インターンシップ期間中にはアフリカ開発会議(TICAD7)が横浜で開催され、日本とアフリカの国々の関係を技術協力という観点から知る良い機会でした。東京の渋谷にある国連大学という所が拠点で、TICAD7が開催されている期間は1週間横浜に通いました。
今回のインターンシップでは開発途上国・新興国の持続的な産業開発に資する日本企業の優れた技術を紹介する「STePP」というプラットフォームの更新、またTICAD7に合わせて開催されたサイドイベントにおけるビジネスセミナー等のサポートをさせて頂きました。
インターン期間中は他のインターン生と協力して仕事を進めていたため、助けてもらうことが多く、またその仕事の速さにも驚くことが多くありました。また職員の方々から直接お話を聞く機会も多く、国連・国際協力における仕事について具体的なイメージを持つことができました。
――インターンシップを終えて
今回のインターンシップは大変貴重な体験であると実感したとともに、今まで漠然と考えていた技術協力・工業化についてより考えを膨らませる良い機会となりました。
一つ目は、活動を通じて日本企業の技術を知ることができ、また他の国々から必要とされていることが分かった点です。二つ目は、多くの人との交流を通じて様々な価値観に触れることができた点です。職員の方々、他のインターン生、そしてTICAD7の開催中に出会った各国からの人々との交流は大変刺激でした。三点目は、インターン生としてですが、仕事の経験を通じて何ができるのか、何ができないのかを身を持って理解することができた点です。特に、文章作成に要する時間や必要な英語力の不足から、もどかしさを感じることが多くありました。また、他のインターン生が素早く仕事をこなしていくなかで自分の至らなさを痛感することも多々ありました。
しかし、そうした経験も含めて今後のキャリアを考える上でかけがえのないものとなりました。
――最後に
OSIPPの環境で勉強することで、様々な挑戦の機会に恵まれました。インターンシップの参加に必要な書類の作成には指導教員の先生に協力を頂き、またOSIPPのスタッフの方に英文書類の作成に対してアドバイスを頂きました。OSIPPでは他にもインターンに参加する人が多く、様々な点で参考になりました。
(2020/2/27update)