研究科行事

「第9回 部局との懇談会」OSIPPにて開催
-社会を豊かにする政策研究と人材育成の追求-

「第9回 部局との懇談会」OSIPPにて開催

-社会を豊かにする政策研究と人材育成の追求-


2022年7月29日、「第9回 部局との懇談会-社会を豊かにする政策研究と人材育成の追求」がOSIPP棟会議室ならびにオンラインのハイブリッド形式で開催された。

 

「部局との懇談会」とは、総長や関係理事が部局(研究科や研究所など)を訪問し、意見交換を通して部局の課題を共有し今後の方策を探ることが目的とされている。第9回となる今回は、西尾章治郎総長と関係理事の6人と、OSIPPからは赤井伸郎研究科長、中嶋啓雄副研究科長、大槻恒裕副研究科長のほか4人の教員をはじめ、会場参加者としては教職員や学生ら25人、オンラインによる他部局からの参加者を含めると70人以上が集まった。

 

まず初めに、総長は、学生の政策提言コンテスト参加や海外でのグローバル展開などの点から、OSIPPが本学において特色のある部局であり活動内容を心強く感じているとの見解を述べた。

次に、赤井科長より、OSIPPの概要について、紹介動画を交えながら「教育の特徴」、「研究の特徴」、「OSIPP担当の学部教育」、「産学連携/政策貢献」といった観点からの説明があった。加えて、OSIPPの“政策で社会を豊かにしたい”という目標のもと、経済学、政治学、法学の3分野の知識を学び、Evidence Based Making Policy(証拠に基づく政策立案)をひとつの例としてあげながら、多様な視点で社会課題を分析し政策立案をおこなえる人材を育成していると強調した。

 

これを受けて、総長や理事らは、3つの研究分野の学びが政策立案をおこなえる人材育成につながるという理解を示したうえで、「高大連携の取り組み」に関する質問や「OSIPPのオンライン入試の継続と成果」、「海外の優秀な研究者を戦略的に採用する方策とは」といった多種多様な質問を投げかけた。
また、会場参加者の教員や学生からも質問があり、例えば、博士後期課程まで進学する女性研究者が少ないという現状の指摘に対して、理事の一人は、自然科学系の女性研究者を育成する取り組みはなされているが、今後は人文社会学系にも広げ改善していきたいと回答した。

 

最後に、総長から、次のようなコメントがあった。社会はいま転換点であり、産業構造が複雑でこれまでのようにいかないことも多い。OSIPPが取り組んでいく人材育成こそが、社会がいま必要としている人材育成なのではないだろうか、と。

総長や理事、OSIPP関係者による意見交換だけでなく、会場参加者も質問や要望を伝えることのできる有意義な時間であった。会で出された意見が、少しずつでも実現していくことを願いたい。

 

(OSIPPライブラリー)