研究科行事

韓国 慶煕(キョンヒ)大学超短期プログラム(2023年度)

2023 OSIPP Special Winter Program

on Society and International Relations of Contemporary Japan


January 15 – 19, 2024

(写真:慶煕大学学生・中央左:中嶋研究科長・中央右:河村准教授)

 

 

2024年1月15日~19日の5日間、韓国の慶煕(キョンヒ)大学から16人の学生を受け入れ、短期学生交流プログラムが開催された。慶煕大学はOSIPPが部局間交流協定を結んでいるパートナー校の1つである。

初日は、中嶋啓雄OSIPP研究科長によるプログラム開講の挨拶の後、前川和歌子准教授による講義: Japan’s Approach to Peacebuildingが行われた。

ディスカッションの様子(右端:南和志准教授)

2日目は、片桐梓准教授による講義: The Rise of China and East Asian Securityに続き、南和志准教授・中嶋教授のゼミ生25人が参加して学生たちのディスカッションが行われた。まずはゼミ生 から議題のプレゼンテーションが行われ、続いて日韓の学生たちによる議論があった。最初に「台湾問題に対する日韓の取りうる対応」について議論が交わされた。次に、日韓の深刻な社会問題である少子化と人口減少について意見が交わされた。このテーマでは、「社会規範が女性の役割を無意識レベルから規定している」「日本は総合職というポストがメジャーだが、韓国はもっと専門性をもったポストが多いことによって、女性が専門性を身につけて社会進出しやすい」といった、両国の社会規範や労働参加意識の相違、その結果としての労働市場の差などについての言及があった。学生たちが、アジアの政治情勢から、身近なキャリア選択の話題に至るまで、様々なトピックについて興味を持って交流を深めている様子が印象的だった。

3日目には、二杉健斗准教授による講義: Contemporary International Law Issues in East Asia、続いて高田陽奈子准教授によるHuman Rights Protection in Asia: Do European and Inter-American Models Work?をテーマにした講義とディスカッションが開催された。

4日目は、石瀬寛和准教授による講義: Exchange Rate and Sovereign Crisis、続いて生藤昌子教授による講義: Environmental Policies in Japan  が開催された。

最終日の5日目は、河村倫哉准教授による講義: Are Multicultural Policies Possible in Japan? で締めくくられた。最後に、中嶋研究科長からプログラムの修了証が一人一人に手渡され、学生たちは達成感のある表情だった。

(OSIPP 博士前期課程 花山愛歩)