2024年度夏季OSIPP説明会
2024.5.31
2024年度夏季OSIPP説明会
2024年5月17日、大阪大学豊中キャンパスのOSIPP棟会議室にて夏季OSIPP入試説明会が行われた。当日は対面とオンラインを合わせて約100人が参加し、対面会場では用意された資料をもとに入試及び在学中のカリキュラム等の説明が行われた。
(写真:中嶋啓雄研究科長による挨拶の様子)
最初に中嶋啓雄研究科長から挨拶があり、OSIPPは今年で30周年を迎えると述べた。また、OSIPPでは若手や女性の研究者が活躍していること、広報サイトであるOSIPPNews やSNSでの発信活動など、活発な取り組みが行われているとの紹介があった。
続いて、河村倫哉教務委員長がOSIPPの概要および入学試験に関する説明をし、カリキュラムの特徴や求める学生像、試験の形式などについて言及した。その上でOSIPPの特徴としては、留学生が多いだけでなく出身国が多岐にわたることや、初学者であっても各学問を基礎から学ぶことができることを挙げた。
次に、生藤昌子教授(経済学系)・和仁健太郎教授(法学系)・片桐梓准教授(政治学系)から各学問系統のカリキュラム紹介があった。
生藤先生は、研究を行う技術を磨くために入学後は基礎科目に力を入れることを推奨した。また初級から上級まで各レベルに合わせた講義があり、段階的な学習ができることを説明した。同大学経済学研究科との違いについては、データを用いた研究を行いたい場合はOSIPPが向いていると言及した。
和仁先生からは文献資料を正確かつ効率的に読む力を養う講義や判決文を原文で読む講義など、具体的にどのような学習が行われているのかが紹介された。また、法学研究科での国際法の講義にはOSIPP教員が出向いているので、国際法を本格的に学びたい場合はOSIPPが向いていると述べた。
片桐先生は政治学の各教員が、どのようなアプローチで研究を行っているのかを紹介した。そして、講義内容については、マスメディア、国連の運用や実務、多文化共生などをテーマとした学習ができることを説明した。また、学位取得後のキャリア形成に関する実践的なセミナーを提供していることも紹介した。
その後は経済学・法学・政治学をそれぞれ専攻する3人の在学生が、実際に感じたOSIPPの魅力について話し、教員から丁寧な指導を受けることができる点や、学生同士の交流が盛んであることを伝えた。また社会人学生からは仕事との両立が可能であることも伝えられた。説明会の最後には質疑応答が行われ、入試や研究計画書の書き方などに関する疑問が教員や在学生に寄せられた。
説明会ではOSIPPの特徴や他研究科との違いについてわかりやすい解説があった。参加者は各教員の紹介や在学生の生の声を聞くことができ、OSIPPで過ごすイメージを具体化させることができたのではないかと思う。
(OSIPP博士前期課程 藤原慶斗)