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論文口頭報告審査会及び博士論文進捗状況報告会

論文口頭報告審査会及び博士論文進捗状況報告会


12月1日から3日にかけて、「論文口頭報告審査会及び博士論文進捗状況報告会」が開催され、修士号申請者45名、博士号申請者4名、博士論文進捗状況報告者23名が、これまでの研究成果を報告しました。

 

 

修士号申請者の一人、中田淳さんは「湾岸君主制国家におけるクーデタの発生とその構造的要因―カタルの分析から―」と題した論文において、カタルにおけるクーデタ発生の構造的要因を当該地域独自の「商業部族 (merchant family)」に着目して解明することを試みた成果を発表しました。審査委員の先生方からは、事例選択の基準についての質問や主張をより明確にするためのアドバイスがなされ、今後の論文執筆へ激励が送られました。

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博士号申請者の河合将志さんは、「軍拡というパラドックス―米国の兵器開発過程におけるシビリアンの介入とその帰結―」と題した論文を報告しました。本論文は、国防長官などのシビリアンが兵器開発過程へ介入することによって意図せざる軍拡が誘発されることを、アメリカにおける戦闘機開発に伴う軍拡を事例として主張するものでした。多くの学生が河合さんの報告を傾聴し、その中の一人からは、審査後に「類似のテーマを扱う者として、自分の研究を省みる良い機会となった」とのコメントがありました。

学位申請者は、審査委員のアドバイスをもとに論文を加筆修正し、1月上旬に論文提出期限をむかえます。

(OSIPP博士前期課程 芥川 晴香)