和爾俊樹氏（防衛省地方協力局企画官） ご講演
2014.12.3
第67回 OSIPP政策フォーラム
11月14日、OSIPP棟にて第67回「OSIPP政策フォーラム」が開催されました。今回は元在ウィーン国際機関日本政府代表部参事官・和爾俊樹氏をお招きし、通常兵器及び関連汎用品・技術の輸出管理体制である「ワッセナー・アレンジメント」と「弾道ミサイルの拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範」の現状と課題をテーマにご講演いただきました。
和爾氏は、日本がワッセナー・アレンジメント専門家会合の議長国だった2011年から2012年にかけて、議長を務められました。そのご経験を踏まえて、同機構の設立目的や機能、そして毎年行われる輸出管理対象品目リストの見直し作業などについて具体的に説明されました。弾道ミサイルの拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範に関しては、プレスリリースなどにより、外部に向けて国際的な場でミサイルの不拡散についてアピールできる役割を担っていると説明、さらに、同規範の更なる普遍化を目指した試みについても言及されました。質疑応答では、参加者からワッセナー・アレンジメントへの参加要件や、ワッセナー・アレンジメントとハーグ行動規範との関係性や両者の役割の違いなどについて多くの質問がなされ、活発な議論が行われました。
(OSIPP博士前期課程 藤田美由紀)