在学生

【院生投稿】佐藤見郁(OSIPP 博士前期課程)

【院生投稿】佐藤見郁(OSIPP 博士前期課程)


私は夏休みの長期休暇を利用して、ラオスで2ヶ月間のインターンシップを経験しました。

 

 

 

―インターンシップの内容

かねてから興味を持っていた教育分野の国際協力の現場を見るために、JICAのインターンシップに応募し、ラオス在外事務所に受け入れていただくことができました。インターンシップの間は、教育分野の個別専門家の補助を主な業務内容とし、首都にあるラオス教育・スポーツ省内のオフィスを拠点に活動しました。今回のインターンシップでは、省内に身を置くことで、大きな視点から一国の教育政策や課題を見つめることができたと考えています。特に、日本を含む各国のドナーによる援助協調の困難さや、教育省で働くラオス人職員の教育政策や課題解決に対する考えに触れることができたことは、今までにない経験であり、貴重な体験でした。その他、地方の教員養成校や小学校の視察も行い、ラオスの実際の教育現場を見ることもできました。

 

―インターンシップを終えて

私は学部時代、教員養成課程で学びながら、カンボジアでの教育支援活動に携わっていました。3年生の終わり頃に経済学に出会い、卒業論文では自らデータを収集し、携わっていた支援活動の効果分析を行いました。卒業論文を執筆しながら感じていた教育分野の定量的な分析の難しさは、様々なプロジェクトや当事国が抱える問題に実際に触れていく中でさらに大きなものに感じられ、改めて自身の専攻分野について深く考えるきっかけとなりました。今回のインターンシップを通じて、自身の関心を持つ分野を、様々な視点から見つめることができました。得られた新たな視点とともに、コースワークとこれから始まる研究に、より一層真剣に取り組んで行きたいと考えています。

 

―OSIPPの環境

IMG_0114 院生投稿(佐藤)_1

OSIPPで開講されている科目「プロジェクト演習(インターンシップ)」を受講したことは、インターンシップに応募する上で大きな後押しになったと考えています。インターンシップについて様々な情報を得たり、他の受講生から刺激を受けたりしながら、計画的に準備を進めることができました。

 

                            佐藤見郁(OSIPP 博士前期課程 1年)