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マキシム=タンドネ氏(フランス内務省総監)講演会

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2月3日、フランス内務省総監であるマキシム=タンドネ氏による講演が開催されました。タンドネ氏は前サルコジ政権下では大統領府移民政策担当顧問としてご活躍された方で、欧州理事会における移民政策の立案に多大なる影響力を発揮されました。

「フランスの動揺と混乱」と題した本講演では、フランスが現在直面している移民問題について語っていただきました。タンドネ氏は、「EUの発展と深化によってブリュッセルに政治的権限が集中した結果、フランスの一般市民の声が移民政策の立案に際して届き難くなっており、それがゆえに国内の政治家に対する政治不信が高まっている。政治家は自らの政治的利益を追及するばかりではなく、広く市民の声に耳を傾ける必要がある」ことなどを指摘されました。本講演には、移民問題やヨーロッパ政治に関心を抱く20名以上が参加され、講演の後には活発な質疑応答が行われました。

(OSIPP博士前期課程 中田 淳)

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