セミナー・シンポジウム

松浦晃一郎氏講演(第8代ユネスコ事務局長) “UNESCO After the US Withdrawal: How Could Politicization Be Avoided?”

2019年1月9日、大阪大学豊中キャンパスOSIPP棟6階会議室にて、ユネスコ(国連教育科学部文化機関)第8代事務局長 松浦晃一郎氏による “UNESCO After the US Withdrawal: How Could Politicization Be Avoided?” と題した講義が開催された。

松浦氏は第二次世界大戦以後の国際秩序の形成や国連、ユネスコの成り立ちについて解説された後、事務局長として担ってきた職務に関しても説明を行った。

また、松浦氏がユネスコを退任された後に財務的な観点からも主要な立場にあったアメリカのユネスコ離脱の例を基に、politicizationがユネスコにて発生した状況について、ユネスコの組織運営に当たってその影響がどのようなものであったかについて解説。それに加えて、アメリカを初めとした国々を取り巻く国際情勢の動向や近年話題になっているSDGsの影響といった多岐に渡る内容についても言及した。学生との質疑応答の時間も設けられ、学生側にとっても有益な情報を得る機会になった。

(OSIPP博士前期課程 高村武志)