在学生

【院生投稿】藤田美由紀さん(OSIPP博士前期課程)

「なぜ私は国際公共政策大学院を選んだのか?」


 私は、幼いころから日本と海外の関わりや、新興国・途上国の開発に関心を持っており、漠然と将来は海外と関わるような仕事がしたいと考えていました。学部では法学部に所属し、国際関係論などを学ぶうちによりその思いが強くなり、大学院に進学し、さらに深く専門的に国際関係について学びたいと考えるようになりました。進学する際に、他大学の大学院も受験しましたが、osippに進学しようと決めた要因として、以下のような理由がありました。まずは、様々なバックグラウンドを持つ先生方がいらっしゃる点です。実務家としての経験が豊富な先生も多くいらっしゃったため、そのような先生方の下で学ぶことで、自分のキャリアプランを考える際の参考になるのではないかと考えました。2点目は、海外研修や中央省庁・国際機関でのインターンシップに参加できる機会が多く設けられており、2年間という短い期間の中でも将来につながるような多様な経験ができる点です。私も実際に提供されているプログラムを利用して、夏季休暇中にタイの大学で講義を受講したり、現地のNGOなどを訪問したりするという貴重な経験をすることが出来ました。

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 以上のような理由からosippに進学しましたが、この一年間で私は様々なことを学ぶことが出来たと考えています。まず、講義を通しては、専門である国際政治の分野に関する基礎的な知識を復習するとともに、より専門的な内容を学習することができました。また、osippでは英語で開講されている講義も複数あるため、そのような講義に積極的に参加することで、学部時代はあまり使う機会がなかった、英語を聞く・話す能力を少しでも向上できたと考えています。さらに、講義以外の面では、同じ院生の中でも、留学生や社会人の方と知り合いなったり、国内外で活躍されている実務家の方の講演を聴く機会が多く設けられていたりすることで、自らの考えの幅を広げ、将来のキャリアプランについて考えることができました。

 osippでの一年間を終え、私は現在、自らの研究と並行して就職活動を行っています。私は民間企業などを中心に就職先を検討していますが、先輩や同級生の就職先・就職志望先は、銀行やメーカーなどの民間企業や国家・地方公務員など幅広い分野にわたっています。国際機関などで働くことを希望している人もいますが、修士を修了してすぐに国際機関で働くというのはなかなか難しいのが現実です。そのような人たちにとっては、osippでの2年間は、修了直後の就職だけではなく、長期のキャリアプランについてじっくり考えたり、将来国際機関で働く上での人脈づくりをしたりするという期間になるのではないかと思います。