修了生

卒業生近況 ハバス カミラさん/Google Japan 勤務

「OSIPP 進学、学生生活、就職について」


 私は九州大学で学部時代を過ごしました。九州大学では貧困に関する経済学を勉強し、卒業論文で日本のホームレスの研究をしました。日本のような経済的に豊かな国にホームレス状態の人々がいることをとても不思議に思い、より政治や政策、そして統計学の観点から問題を捉えようと考えました。そのため、就職ではなく研究をするために大学院への進学を決めました。

 特に、OSIPPを選んだ理由としては、NPOや政治政策などを学ぶことができる研究室があったことが大きいです。また、政治、経済や法学という違う分野の先生がいるのでいろんな意見を聞くことができ、先生方が指導教員でなくても向き合ってくれる環境がとても素晴らしいと思ったからです。本当に、様々な分野から刺激を受けることができました。

 就活への影響については、特に問題になることはありませんでした。実は、私は大学院修士過程を卒業した時、27歳だったので他の学生よりも約3歳も違っていました。しかし、どの面接でも歳や遅く卒業したのが問題になることはありませんでした。一番興味を持たれたのはやはり修士研究でした。研究をしていく上での困難やそれをどう乗り越えたのかなどの問いが多かったです。

 OSIPPは就職をする上でとても恵まれた環境にあると思います。それは、面白いことを研究している人々が周りに沢山いて、お互いを刺激し合っているからです。そのような環境の中では自分も他の人とは違う研究をしようとがんばります。特に就職で重要なのは面接官に覚えてもらうことですが、他の人が経験したことのない環境や思いもつかない問題の研究に取り組むなどのストーリーが自然とOSIPPをとおして築かれ、就職面接では強みになります。

 2年間の短い大学院生活ですが、自分が本当にやりたい研究を通して自分自身を見直し築き上げる重要な時間になったとおもいます。