大学院生の学内アルバイト事情
2021.8.3
「学部生の今はたくさんアルバイトをしているけど、文系大学院生はどうなんだろう・・・?」という疑問をお持ちのあなたへ!
今回は大学でのアルバイトをちょっぴり(?)多く経験したOSIPP News編集員が大学院生アルバイトの(主に“おカネ”以外の)魅力をお伝えします。意外に知られていませんが、実はいろんなアルバイトが学内にはあるんです。
TA(ティーチングアシスタント)
授業に関する補助業務を行います。私はミクロ経済や公共経済など講義形式の授業と、ゼミ形式の授業のTAをしていました。具体的な仕事内容は、課題の添削や学生からの質問対応などでした。将来的に大学で教鞭を取ることを想定している人にとっては、「教育活動」の経歴の一つになるため、博士課程後期まで進んだ学生は特に積極的にTAをしています。おカネ度 ★★★
RA(リサーチアシスタント)
教員の研究に関する補助業務を行います。私は指導教員の赤井伸郎先生のもとでデータの収集や整理をしましたが、文献の収集・要約を依頼される先生もいるようです。教員の研究を間近で見ることができるため、最も大学院生らしく、勉強になるアルバイトと言えるかもしれません。
おカネ度 ★★★
留学生チューター
留学生の学習や生活の補助を行います。補助の具体的な内容は相手によって多様ですが、私はOSIPPの出願資料作成や授業選定の補助を行い、日本語のみの資料を英語で説明しました。チューターをしている人の中には、留学生と親しくなり一緒に旅行に行ったりする人もいます。おカネ度 ★
実験助手
教員の研究の実験の中で、実験の補助をすることがあります。私は過去にOSIPP Newsでも特集されていた、北村周平先生の脳波計測実験の補助を担当しました。文系で実験に携われることはめったにないので興味深い経験でした。おカネ度 ★
その他のアルバイト
私は体験したことがありませんが、図書館のラーニングサポーターも大学院生ができるアルバイトです。学部生のレポート作成のアドバイスを行っているのを見たことがあります。OSIPPの学生は留学生を含めて語学に堪能な方が多いので、総合図書館のグローバルコモンズでラーニングサポーターをしている方は多いです。おカネ度 ★★
OSIPP NEWS編集員
OSIPP NEWSの記事を作成するために、イベントや教員などの取材・執筆を行います。第一の魅力はそれまで関わりのなかった先生や学生の方々、学内でのシステムや出来事を知るきっかけを多く得られることです。それに加えて、自分で企画した記事を作成することもでき、アルバイトの中では裁量の大きい仕事であるのも魅力です。そしていま、この記事を書いている私はまさにOSIPP NEWS編集員のアルバイトの最中です(笑)。
おカネ度 ★★
大学院生が体験できるアルバイトは金銭的なメリットだけではなく、所属する研究科とより深く気軽に関わることができる点が魅力です。また将来研究者や大学教員を目指す人にとっては、教育活動・研究活動の実践の場を得られるという大きなメリットがあります。ただし、学生の本分は自身の勉強・研究ですので、それらが圧迫されないようにほどほどに頑張りましょうね・・・!
OSIPPNews編集員の千馬さん(右)と記事の内容を確認中。
(OSIPP博士前期課程 岡春陽)