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「西尾総長との対話会『大阪大学の未来について総長と語ろう』」に参加

西尾章治郎総長との対話会に参加


2021年10月27日17時~18時30分、吹田キャンパス本部事務機構棟の総長室において教育・学生支援部、学生・キャリア支援課が主催する「西尾章治郎総長との対話会『大阪大学の未来について総長と語ろう!』」が開催された。(写真:左から2番目が著者)

 

 

このイベントは「大阪大学の未来について」という大きな枠組みの中で、人文学・社会科学系の修士課程、博士前期課程、法科大学院の課程に所属する学生7名が大阪大学の未来について、総長と学生が対話するという形式で開催された。

私は国際公共政策研究科の代表として参加し、大阪大学の目標とする「領域横断的な研究によって得られた学知を社会に応用できる人材の輩出」を実現するために、早期修了制度のような大学院進学を支援する制度が活用され、人文学・社会科学系の大学院進学者の増加に繋がることへの期待について話した。

これに対し西尾総長は、国際公共政策研究科の学生に対しては、「領域横断的な研究により得られた学知を社会に応用できる人材」の中でも「社会提言ができる人材」が生まれることへの期待があると明かした。たとえば貨幣の電子化のような国際的転換に対しては、リーダーシップを発揮して制度変更を行う人材が不可欠であるが、日本にはそうしたリーダーが不足している。国際公共政策というからには、日本社会全体、ひいては国際的な変化に対してもリーダーシップを発揮する、世界的リーダーと呼べる人材が輩出されることを期待したいとのことだった。

 

他にも大阪大学院生にできる地域貢献とは何か、コロナ前後で大阪大学はどう変わるのかなどのテーマが議題に上り、学生生活の中で他の研究科に所属する学生が感じている疑問・課題を知ることができた。

イベントを通じて、西尾総長の人文学・社会科学系の研究科に期待する役割についての丁寧な説明が非常に印象に残った。「社会の変化が遅い時代は、理系が改革を主導・文系が調整の役割分担で良かったが、変化の激しい現代社会ではSNS上の誹謗中傷への対処や個人情報データの所有者問題など、人文学・社会科学系が制度設計を先導して解決すべき問題がたくさんある。」と激励があり、西尾総長が示す「社会提言」に繋がる研究や活動をこれから丁寧に行っていきたいと感じた。

(OSIPP博士前期課程 岡春陽)

森井英一先生(学生生活委員会委員長)   筆者       西尾章治郎大阪大学総長