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【My Favorite】赤井伸郎 教授
「クルーズ船による人材育成と地域活性化」

【My Favorite】
このシリーズでは、OSIPP教員の“推し”をご紹介します。


 

赤井伸郎教授「クルーズ船による人材育成と地域活性化」

 

写真の船は、アジア最大級の客船MSCベリッシマ号で、「クルーズ客船を舞台とした取り組み」が私の”推し”です。クルーズ船は、海上に浮かぶ船でありながら動く巨大ホテルとなっており、世界最大の船は約1万人が船上で生活し、船上ですべて完結できる社会空間となっています。その規模の経済性と集積の経済性を追求し費用対効果の高いレジャーを提供するという、アメリカで生まれたクルーズ事業のビジネスモデルにも関心を持っています。私としては、目が覚めるたびに、窓の風景が変わっていることにも心が躍ります。

なお、この閉ざされた洋上空間は、集中して社会問題を議論する場所にも適しており、スマートクルーズアカデミーという、学生が参加し船上で社会問題をディベートするプログラムを企画し、10年が経ちました。2025年1月に第23期が旅立ちます。この企画は、人材育成を目指すという熱意に、多数の大学、船社、自治体、官庁の皆様が賛同してくださり、継続できております。さらに、クルーズ客船が日本の津々浦々の港に寄港することで、その地域が元気になります。各港の自治体の職員の船上研修プログラムも、スマートクルーズアカデミーがサポートしています。これらのプログラムへの総参加者は800名を超え、このアカデミーで育った人材は社会で活躍しています。

(この文章は2023年1月にOSIPP公式Facebookに掲載した記事の改訂版です。)

MSCベリッシマ号