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【院生紹介】JSPS特別研究員インタビュー(野津成希さん)

【院生紹介】JSPS特別研究員インタビュー(野津成希さん)


2025年4月より日本学術振興会DC2の研究員になった野津成希さんにインタビューしました。

(写真:大学院赤井ゼミメンバーとその他学生たちと。野津さんは後列右から3番目。)

 

・大学院進学を志した理由

学部時代に指導教員の先生(武蔵大学の広田啓朗先生)が僕にもわかる言葉で研究の面白さを伝えてくれたことがきっかけです。OSIPPの博士前期課程に進学する際には、博士後期課程への進学も視野に入れていました。

修士論文を執筆している段階では、将来も研究を続けられるかどうか不安に感じることもありましたが、先生方のサポートと日々の積み重ねによってその不安がなくなり、現在、博士後期課程にて研究を続けられています。

 

・研究のやりがいを感じる瞬間

論文が一通り完成した後,意味もなくpdf化された論文をPC上でスクロールする瞬間です。私の研究論文は様々な図や表を用いながら分析結果について説明します。それらの配置や見せ方など、工夫した末にでき上がった論文を見ると、やり切ったという達成感を得ることができます。

 

・特別研究員になるまでの経緯を教えてください。

私は博士後期課程の最初の2年間は大阪大学のSPRINGプログラム(JST 次世代研究者挑戦的研究プログラム)に採択されていました。博士後期課程3年目にあたる2025年の春から日本学術振興会(以下、学振)DC2に採択され、特別研究員になりました。

博士後期課程にいる学生は、基本的に申請書を執筆して学振に応募します。私もそうでした。今から考えると、この申請書を書くプロセスが博士後期課程での研究計画を考えるきっかけになっていたように思います。

 

・特別研究員になってみて(SPRINGとの違い)

支給される研究費の総額はほぼ変わらないのですが、学振の方が研究費の使い方の用途が広いところがあると思います。SPRINGでは英文論文投稿のサポート等、研究費使用の目的用途がある程度決められていました。一方で学振は決まった予算の中で、自分自身で用途を決めて使えます。また、学振は「研究員」という立場なので、より独立した立場になったと思います。それにより、学内の手続きで指導教員に処理をしていただかなければならない場面が減ってご負担を減らすことができたので、個人的には良かったと思っています。

 

・OSIPPでの研究環境

自分のペースで望む研究に取り組める環境が整っており、成果を発表する機会も多く用意されています。また、多くの先生方がオフィスアワーを設けてくださっており、積極的に質問や相談ができる体制が整っています。特に、指導教員と副指導教員の先生方(OSIPPの赤井伸郎先生、OSIPPの鎌田拓馬先生)には、技術的な側面のみならず、論文執筆や研究への取り組み方・考え方に至るまで、いつも丁寧にご指導いただいていており、おかげで今の研究活動をここまで進めることができました。

 

個人Website: https://narukinotsu.github.io/

(OSIPP博士前期課程 奥野愛理)