修了生

卒業生近況 髙田迪さん/総務省行政評価局 勤務

卒業生近況 髙田迪さん/総務省行政評価局 勤務


平成30年3月に修了された髙田迪さんよりメッセージをいただきましたので、ご紹介いたします。

指導教員名:湯川拓 准教授
研究テーマ:日英同盟終了/日本外交政策決定過程
現在の仕事:国家公務員(総務省)

 

現在のお仕事について:

現在、私は総務省の行政評価局という場所で働いています。 一般的には政策の評価で知られている場所かと思いますが、他に、霞ヶ関においてコンサルのような機能を持つ「行政評価局調査」と、国民からの行政に対する苦情・相談を直接受け付け、改善を促す「行政相談」を所管しています。ただ、私の配属は総務課という場所で、上記のどの業務も行いません。総務課は上記の業務を担う課室をサポートし、評価局全体でとりまとめを行います。とりまとめ業務のメインは国会対応で、国会中に評価局関係の話題が出たら、必死で働きます。(たまに国会の地下を徘徊したりもします。(笑))イメージとしては、政治の動き(大臣など)を強く感じながら、行政評価局全体の仕事を把握する部署という感じだと思います。個人的には、政策過程が観察できて、楽しく働けています。

 

OSIPPに入学した理由:

私がOSIPPへの入学を希望したのは、OSIPPであれば「研究」という武器を持って公務員を目指すことができると考えたからです。受験当時から、最終的には公務員を目指したいとは考えていたので、研究型の大学院に行くか他の公共政策大学院に行くかで迷っていました。一般的には「公務員を目指すなら公共政策大学院」のような雰囲気がありますが、私が研究型の大学院への入学を決めたのは「公務員になりたい人が公共政策大学院に行くのは普通だな」と考えたからです。同じ二年通うのであれば、他の公務員志望者にはない経験や専門性を身につけたいと考え、研究型の大学院を選びました。そして、数ある研究型の大学院の中でOSIPPを選択した理由は次の通りです。

OSIPPは国際政治・国際関係について学べて、かつ理論研究が可能だったからです。私は、大学三回生の頃から国内の政治過程を専門に、卒業論文も国内政治過程を追跡する形で書き上げました。しかし、選んだテーマが「日英同盟の終了」だったこともあり、国内の過程追跡のみでは不十分だと卒論作成の段階で感じました。そこで、「政策過程について学んだ」と言うためには国際政治面の勉強も必要だと考え、国際政治・国際関係を学びながら当該テーマを研究できるOSIPPを志望しました。

 

OSIPP志願生へのメッセージとして:

皆さんのOSIPPに対するイメージはどのようなものでしょうか。おそらく、「国際関係を研究する場所」であったり、「国際色豊かで多様性がある場所」、「優秀な先生方がたくさんいる」「研究スキルが伸ばせる」といったイメージではないでしょうか。入学されれば、そのイメージが実際にそうであるとすぐに実感できるかと思います。そして、努力次第で入学時に期待していた以上のものが手に入る環境でもあります。目標に向かって努力する価値のある場所だと思いますので、前向きな方は、ぜひ後輩として入学いただければ嬉しいです。OBとして、OSIPPへ御入学されることを楽しみにしております。