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他大学からOSIPPへの進学について

他大学からOSIPPへの進学について


OSIPPの学生には大阪大学法学部国際公共政策学科からの進学者もいますが、一方で同大学の他の学部や他大学からの進学者も多くいます。今回は他大学で学部時代を過ごしてから進学した藤本忠良さん、野津成希さん(ともに博士前期課程1年次・指導教員:赤井伸郎教授)のお二人にインタビューを行いました。

 

お二人の経歴を簡単に教えてください(大学・学部・現在の専攻)
藤本さん:福岡カレッジオブビジネス(専門学校)の大学編入科で2年間過ごし、その後は近畿大学経済学部に編入して今春卒業、現在はOSIPPで公共経済学・公共政策学を学んでいます。
野津さん:武蔵大学経済学部を経て、今春からOSIPPで公共経済学を学んでいます。

 

なぜ外部の大学院・特にOSIPPへの進学を考えましたか

藤本忠良さん(赤井研究室・M1)

藤本さん:国家公務員の総合職を目指すことを前提とした大学院進学だったため、霞が関でのインターンシップが充実している公共政策大学院の中から志望先を選ぶことになりました。OSIPPへの進学を選んだのは学際的で実務に基づいたカリキュラムが充実していることと、修士論文の執筆が卒業要件になることが理由です。修士論文を書くための段階を踏み、その論文を完成させることによって、実際に国家公務員になった後の政策研究に必要な素養を得られると考えました。公務員試験の勉強だけなら予備校でも十分にできるので、せっかく大学院進学するのであれば修士論文の執筆が私にとってはマストでした。
野津さん:学部生時代には、働きながら経済学研究科に進学しようと考えていました。ただ、就職活動をしていたので経済学研究科への受験準備が間に合わず、冬の受験が可能なOSIPPの経済学系への進学を考えるようになりました。実際に調べてみると、OSIPPは実証系の科目が充実していて、かつ私の興味のある分野が現在の指導教員の赤井先生と近かったので、「経済学研究科でやりたかったことも、OSIPPなら十分できる」と思い進学しました。

 

学部と博士前期課程(修士)で大学を変えてよかったと思うことはありますか
藤本さん:学生数の多い学部の出身なので、少人数で学べるOSIPPの環境は新鮮です。学生数が少ないので先生方と接する機会が多く、かつ親切な先生が多いので気軽に質問や相談がし易く、より丁寧な指導を受けることができます。
野津さん:カリキュラム一つ一つの授業のレベルが高いと感じています。私は学部時代に計量経済学の履修ができなかったのですが、OSIPPは計量の基礎を一から学べる基礎レベルの講座も充実しています。最初は基礎レベルでも、1年後には相応のレベルに辿り着くことができるようなカリキュラムが揃っていると思います。

 

野津成希さん(赤井研究室・M1)

学部と修士で大学を変えて大変だったと思うことはありますか

藤本さん:公務員試験の勉強との両立という意味では、OSIPPのカリキュラムが修士論文を含むこともあり、時間の管理が楽とは言えません。ただし公務員試験は経済区分で受験することもでき、OSIPPの授業はその試験勉強に応用できるので、負担が軽減されていると感じる側面もあります。
野津さん:私は大学受験の際には数学受験を求められなかったので、数学力がOSIPPで求められるレベルに達していませんでした。そのため、入学当初は授業を理解するためにまず数学を理解するのが大変で、院生室にこもってずっと数学の勉強していました(笑)。

 

 

現在の指導教員とアポイントはどの段階で取りましたか
藤本さん:アポイントは入学オリエンテーションの翌日に取りました。その日が初対面でしたが、すんなりと受け入れてもらうことができましたし、ゼミ活動も充実しているので満足しています。
野津さん:私は合格発表の4日後に、学部時代に所属していたゼミの先生を通して連絡を取り、Zoomで面談をし、そのまま研究室に所属することに決めました。

 

外部の大学から受験する方へのメッセージ
藤本さん:どんな方でも大歓迎ですが、公務員志望者にはぜひ入学してほしいと思います。他の公共政策大学院と遜色がないくらいの勉強、実務経験も詰めますし、OSIPPでは様々な分野・国籍のバックグラウンドを持った先生や学生と関わることができます。省庁での仕事は、様々な分野のバックグラウンドを持った人と協力しあって一つのプロジェクトを遂行することだと思うので、その予行演習がOSIPPでできるのではないでしょうか。               野津さん:公共政策大学院を目指している方はもちろん、経済学研究科を目指している方でも、実証の分野に興味があれば、一度OSIPPのカリキュラムや先生について調べてみてください。自分の居場所を見つけられるかもしれません!

 

二人は誰よりも長い時間院生室にこもり、熱心に勉強されています。同じ研究室の私は後輩にあたる二人の姿に触発されています。彼らのように他の大学からいらっしゃる方もOSIPPにはたくさんいらっしゃり、皆さんのびのびと活躍されています。ぜひ、他大学からOSIPPへの入学も、検討してみてください。

(OSIPP博士前期課程 岡春陽)