在学生

【院生投稿】藤本忠良さん (OSIPP博士前期課程)

インターンシップ・リポート


私は学部4年次に国家公務員として中央省庁で働きたいと思い、政策形成についても学べるOSIPPに進学を決めました。OSIPPの学生であれば、公共政策大学院の学生を対象とした霞ヶ関インターンシップの公共政策大学院生インターンシップ等に参加することができる点も、OSIPPを志願した大きな理由の一つでした。

 

私は博士前期課程(修士課程)1年次である今年の夏休みに、霞ヶ関インターンシップを含め、約2週間で3つの省庁のインターンシップに参加しました。私は学部生時代に公共経済学や公共政策学を学んだことから、将来は経済官庁での勤務を中心にキャリアを形成したいと考えるようになり、財務省、金融庁、経済産業省のプログラムに参加することにしました。

 

【期間】2021年8月19日〜9月3日

霞ヶ関インターンシップ公共政策大学院生インターンシップ」(5月頃、大学を通じて省庁へ応募)
・経済産業省:5日間・オンライン
その他(6月頃、個別に応募)
・財務省:2日間・オンライン+実地 ・金融庁:3日間・実地

 

【インターンシップの内容について】

霞が関インターンシップとは、人事院が実施している全国の公共政策大学院生、並びに法科大学院生を対象とした実践型のインターンシップです。実施された内容は、私が参加した3つの省庁では概ね共通しており、学生が日本社会の課題解決に向けそれぞれの省庁の立場から政策提言をグループで行った後、実際にその分野で活躍されている職員である講師の方にフィードバックを頂くというものでした。私が参加した経済産業省での今年度の研究課題は”自立的・持続的な地域経済社会への変革を実現させるための政策提言”でした。マクロからミクロまで幅広い選択肢の中から「日本を発展させるために何ができるのか」を自分たちなりにとことん突き詰めました。ワークを通じて最も難しいと感じたことは”言葉の定義づけ”でした。一概に「国民」といっても具体的にはどんな人たちのことを指すのか、「地方」といってもどの都道府県のどの市町村でどういった層を対象としているのかの定義づけの難しさをインターンシップ中、常に感じていました。また、職員の方が「政策立案や予算編成について“課題は何か”、“誰のための政策か”、そして“その政策が本当に必要か”といった視点で政策形成実務に携わっている。」と仰っていたことが非常に印象的でした。

 

【インターンシップを終えて】

今回のインターンシップでは、今まで何となくイメージしていた省庁での職務内容や雰囲気について具体的に知ることができました。特に印象に残ったのは、職員の方々の意識や職場環境に関する以下の三点です。

1つ目は、強い責任感を持っているという点です。策の意思決定機関には常に国民の目線で議論することが必要です。キャリアの中で現場を経験する機会が多いので、その機会に得た国民の意見を積極的に汲み上げ、自分たちが責任の持てる政策立案をつくっていこうという強い意思を感じました。
2つ目は、職員の方々の信念や価値観といったマインドセットについてです。省庁で活躍されている方々は確固たる「パブリックマインド(公共の精神)」を有しつつ、それとは別に、各省庁の代表であるとい組織として譲れない強い意思を持っている、という印象を受けました。
3つ目は、省庁での勤務においては、行政事務に従事する行政官としてだけでなく、人として成長できる環境が整っているという点です。職員の方に共通する素養として知的好奇心旺盛な方が多いという印象を受けました。地方行政の現場を知る機会、海外から日本を見る機会、俯瞰的な視野でマネジメント力を育む機会などを知的好奇心を持って経験し、それらのキャリアパスを通じて行政官としてだけでなく、人間的にも成長することのできる環境なのではと感じました。
私はこのインターンを通じて「省庁での仕事を通じて何がしたいのか」「自分にとって譲れないものは何か」「自分の将来像」について明確に意識することができ、大変有意義な機会となりました。

 

今年度の公共政策大学院生インターンシップには、東京大学、京都大学を含む6大学院の計36名が参加しました。キャリア形成を考える上で、省庁でのインターンシップは公務員志望の方だけでなく、民間企業志望の方にとっても自分の視野を広げてくれる大変貴重な機会になると思うので、是非霞ヶ関インターンへの参加を検討してみて下さい。