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7月の研究業績

OSIPP基幹講座教員の7月の研究業績をご紹介します。

・赤井伸郎 先生

・木戸衛一 先生  

 

 

 

Nobuo Akai coauthored with Takahiro Watanabe(論文)

“Electoral outcomes and local public goods provision with ex post interregional transfer” forthcoming in International Tax and Public Finance(Accepted in July 2022)(査読有)

概要:地方自治体における政策の実施後に、中央政府が地域間トランスファーを行うとき、各地域における政策決定代表者が戦略的に選出されることがある。この論文では、そのメカニズムを理論的に明らかにし、ギリシャでの事例を用いて、財政を気にしない極端な政治リーダーが選ばれるという社会現象を説明する一つのモデルを提示している。

 

木戸衛一(論文)

「武力信仰に抗する教養教育」『日本の科学者』Vol.57 10-15頁(2022年7月)

概要:今日の学生の状況は、1937年に三木清が「学生の知能低下」と論じた問題を彷彿とさせる。日本の若者の政治的無関心や受動的姿勢は、国際比較を通じて歴然としている。軍事大国化・戦争国家化のための教育政策が進められている中で、彼らが想像力・共感力・批判的思考力を深め、民主主義と平和の主体となるために、大学においても民主的市民性教育・平和教育が求められている。大阪大学の「平和の探求」もささやかな貢献をしている。

 

※論文に関しては、特に記載のないものは査読のない論文です。